アメリカ生活・旅行記

メキシコ[01] 旅行記 2005年 ~メキシコシティ~

【アメリカ在住中】旅行記 2005年

2005年 2月25日 ~ 2005年 2月27日

訪問都市

メキシコ合衆国:メキシコシティ

1日目(2/25)アーバイン → ロサンゼルス

アラスカ旅行から帰って来てわずか中2日だけど、メキシコシティに一人旅へ行く事にした。一人旅を決断し、航空券を取ったのは実に1週間前である。アラスカ旅行の疲れも少し残っていて、旅行好きの自分でもしんどいスケジュールだったけど、頑張ってアパートを出発した。

ロサンゼルス空港までは車で約45分、特に渋滞も無かったのでスムーズに到着することができた。チェックインカウンターに行くと、そこはもうメキシコに到着したみたいな感じだった。メキシコの航空会社であるメヒカーナ航空を使うのだからメキシコ人が沢山いても不思議ではない(笑)

そして、待合場も飛行機の中もみんなメキシコ人。そんな中、アジア人がポツンと一人…、かなり浮いているのか視線を感じる。まわりは既にスペイン語だらけで不安は増す一方だった。飛行機はメキシコ合衆国の首都メキシコシティに向けて出発した。

2日目(2/26)ロサンゼルス → メキシコシティ

早朝にメキシコシティに到着。とりあえず英語はもう全て消え去ってしまって、周りは全てスペイン語に変わってしまった。久々の他言語に不安は増すばかり。両替を済まして、先ずはテオティワカンへ向かう。テオティワカンはラテンアメリカ最大の都市遺跡である。

まずは地下鉄を利用してバスターミナルへ向かう。地下鉄は均一料金でN$2=\20だった。安い!バスターミナルに着いてからは「テオティワカン、テオティワカン!」と言いまくっていたらチケットも購入できて、乗るバスも教えてもらえた。

バスが出発すると寝不足からか爆睡してしまい、気付いたら到着していた。バスを降りるとサボテンと大きなアロエ?を発見。これもメキシコらしいのかな?テオティワカンの中に入るとピラミッドの大きさに驚かされた。ピラミッドは「月のピラミッド」と「太陽のピラミッド」があり、まず月のピラミッドに上ってみる。これがまたすごい階段でメチャクチャ疲れる。ホントにしんどいかったけど、これは寝不足?運動不足?それともここメキシコシティが高地だから?

一通り観光した後、メキシコシティに戻りたいのだが、バス停がわからない。スペイン語は全く話せないので、聞くことも出来ない。とりあえず来たバスの運転手に行き先だけを告げて乗り込む。メキシコシティに行ってくれるかどうかもわからないバスに、不安な気持ちは増すばかりだった。

何とかメキシコシティ市内には無事に戻って来れたので、ブラブラ街を歩いて見る事にした。街並みはキレイとは言い難く、車の騒音と排気ガスがすごい。この街並みはあまり好きになれないなぁ。しかもこの国では車優先らしく、歩行者が歩いていてもガンガン車が突っ込んで来る。ボーっとしていると引かれてしまう。あ~こわ。

とりあえず本日泊まる予定のホテルを探してチェックインした。チェックイン後は疲れからか1時間ほどベッドで眠ってしまった。しかし頑張って体を起こし、夕食へ行く事にした。ガイドブックにあるタコス屋を探して行ってみた。

何とかお店は見つかったのだが、注文の仕方、お金の払いも全くわからない。しかも言葉が全く通じないので本当に辛かった。でも何とか身振り手振りで意思を伝えて、タコスを食べる事ができた。またこのお店ではタコスの皮(トルティエ)を焼くところも見る事ができて楽しかった。

ホテルに戻ってからはお酒でも飲みに出掛けたかったが、夜の一人歩きはしない方が良いという友人の助言を守って、早めに寝る事にした。

3日目(2/27)メキシコシティ → アーバイン

昨日は結局18時には寝てしまい、今朝起きたのは8時。トータル14時間も寝てしまった、赤ちゃんみたい。

今日の観光はまずソカロという地区を観光した。ここで教会、遺跡、国立宮殿などを観光し、メキシコシティの歴史に少し触れる事ができた。こういった古い建物などを見るとアメリカの歴史は浅いなぁ~と感じてしまう。

昼食は結局ソカロの広場に出ていた屋台で食べることにした。屋台ではタコスをはじめ、ホットドッグなど色々売られており、全てが安い!でも屋台は衛生的な面で少し不安もあるで懸念していた。でも周りで美味しそうな屋台のタコスを食べている人を見ると、自分も我慢できなくなってしまい、食べる事にした。

そしたら数時間後にお腹が…、痛くならなかった。良かった。ここで食べたタコスは本当に美味しいかったなぁ。それにしてもメキシコ人は元気がある。屋台や出店の人達の大きな声で客の目を引こうと必死だ。この雰囲気は韓国にちょっと似てる気がした。

午後からは国立人類博物館に行くものの、特にこれと言った物はなかった。また休日という事もあってか、人出は多かった様に思えた。それにしてもここで日本人?はモテるのか?バスに乗った学生が2、3人こちらに向かって笑顔で手を振ってくれたり、地下鉄の中でもスペイン語で女の子に声を掛けられる。理由は全くわからない。

最後は闘牛場へと向かった。初めて見る闘牛にワクワクした。しかし、そのワクワクは切ない気持ちへと変わった。闘牛の暴れ牛は最後には殺されてしまうという事を知っていますか?

暴れる牛の背中に数本に剣を刺して弱らせ、最後には大きな剣で息の根を止める。闘牛士の勝利に観客が沸く。こんなエンターテイメントは残酷の何ものでもない…。暴れ牛とはいえ、動物が人間の娯楽のために1日に何匹も殺されている。ちょっと考えられない。ショックが大き過ぎて楽しむどころではなかった。

もうあっと言う間に帰国のフライトである。闘牛場から空港までは意外と遠いのと、空港内の仕組みがよくわからない事でギリギリのチェックインになってしまった。おまけに飛行機はかなり遅れて出発したためロサンゼルスに到着した時には既に午前1時半だった。アパートに戻って寝たのは午前3時半、週末を利用してのかなり慌しい旅行になってしまったが、メキシコシティでの一人旅を無事に終わらせることができて本当に良かった。